こんばんは。弁護士の五明です。
私はプロフィールにもありますとおり,刑事事件に積極的に取り組んでおり,その活動の一環として犯罪の被害者の方との示談交渉をすることがあります。
その示談交渉の中で,いつも私が心がけているのは,誠心誠意をもって被害者の方とお話しするということです。
法律の専門家である以上,法的知識を被害者の方にお伝えすることはありますが,被害者の方が「うまくやり込められた。」という感覚にならないように配慮しています。
被害者に対し,上から目線になったり,こちらの理屈を一方的に述べるだけということになると,それだけで被害者の方はプレッシャーや嫌悪感を感じるものです。
被害者はあくまで被害者で,私が加害者の弁護人であるからといって,被害者は決して敵ではありません。
被害者の方のお話をよく聞いて,そのお気持ちを理解し,加害者に対してどのような点に怒りを感じられているのかを読み取ることが大切です。
弁護士というと,そのイメージは正義の味方という側面がある一方で,「悪徳弁護士」というフレーズがあるとおり,弁護士に対して不信感を持たれる方も少なくありません。
ですから,被害者の方のお気持ちに配慮し,自分の行動に気を付けるようにしています。
私に対し信頼を寄せていただけるよう誠意をもって接することが大切だと思っています。
示談成立のときに,被害者の方から「お世話になりました。どうもありがとうございました。」とお礼を言っていただけるときがあります。
そのときは本当に良い示談ができたと,帰る足取りも軽やかなものとなり,見上げた空がいつも以上に綺麗に感じます。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月22日 19:08
福島原発事故における放射能の影響を1年間にわたり研究してきた米国の放射能専門家調査団は、原発周辺長年居住不可能となるものの、健康への影響は極めて小さいと見られるとの意見を発表した。
その報告の中で、チェルノブイリ事故と比較しているところは興味があり、説得的である。福島原発事故の後、被ばく線量が最も高いとされる放射能の煙を浴びた最初の1万人のうち、10ミリシーベルトを越えたのは73人に過ぎなかった。事故が発生した施設内で処置に当たっていた作業員でも、平均9ミリシーベルトにとどまっている。
一方、チェルノブイリでは石棺による封印作業を行った50万人の作業員の平均被ばく線量はその10倍以上であった。
この結果から、調査団は、福島で放射能を浴びた人が、癌を発病するリスクは約0.002%、癌で死亡するリスクは0.001%高まると推定している。また米国人調査団の一員は、東京からワシントンまでのフライトで自然に浴びてしまう放射線量の方が福島原発の現場で浴びた量より多いくらいだと述べた。
もちろん、上記見解は楽観的過ぎるとする向きもあろうが、26年前のチェルノブイリ事故の健康への影響を踏まえての見解であり、説得的である。
また同調査団は、福島原発の健康被害は、放射線量よりも、自宅から離れて避難生活を送ることで受ける精神的トラウマによるリスクが大きいとしている。
先日、原発事故による避難先でうつ病になり焼身自殺したとの記事が新聞に出ていたが、上記調査団の意見を裏付ける出来事である。
われわれは、福島原発事故で悩んでいる方々の心労を少しでも和らげることをしたいと思う。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月21日 10:00
先日のブログで、ようやく花粉症が治まりつつある旨書かせて頂きましたが、ここへ来て、今度は「じんましん」を発症してしまいました。
辞書によると、「じんましんと」とは、「急にかゆくなって平たい紅色の浮腫(ふしゅ)を生じる発疹(ほっしん)。漆(うるし)などの植物や鯖(さば)・卵などの食品、また、寒冷刺激などによって起こり、数分から数時間で消失する。」ということらしいのですが、これでは「じんましん」の痒さが十分に表現されておりません。
罹ったことのある方はご存じかと思いますが、この「じんましん」というものは、一度スイッチが入ってしまうと、ゾクゾクと鳥肌の立つような、寒気のするような痒さが、昼夜を問わず襲ってきます。それはもう気の遠くなるような痒さです。
罹ったことの無い方には、全身を蚊に刺され、掻きたくて仕方のない状態を思い浮かべて頂ければ、分かって貰えるかも知れません。
痛みは比較的に我慢できるものの、痒みの場合は、その先にあるのが「痒いところに手が届く」というある種の快楽であることから、なかなか掻きたいという衝動を抑えることは出来ません。
案の定、私も、その掻きたいという衝動を抑えることが出来ずに掻いてしまい、症状を悪化させてしまいました。そして、病院で注射される羽目になってしまいました・・・。
花粉症やら「じんましん」やら、なかなか取っつきにくいカラダではありますが、両親から頂いた大切な体ですから、末永く付き合って行きたいと思います。
時節の変わり目は体調を崩しやすいものです。皆さんくれぐれもご自愛下さいませ。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月20日 09:00
ドライアイの上肩こり、小太り、法令線、土鍋に加えマグカップが割れる、米袋を倒しオレンジがかびるなどの難事に苛まれています。
このような時、手帳を片手に自己啓発本などを紐解き自分の生き方を変えようとしたり、健康美容のためにグリーンジュースなどを作ったりする、などということは今日も特にしておりません。
こんな時は、ただ歩きたくなります。
よくあるロードムービーのように、行く先々で人との出会い、珍騒動との遭遇、はては知らなかった自分の発見などを期待するのです。
そこで、この前は川崎駅西口方面から、多摩川べりをずっと歩き続けてみました。
自分は吟遊詩人気取りですが、はたから見るとただの怪しい人です。
わかったことは、
歩いてすぐに、服にオナモミのような草が大量につく、のどが渇く、疲れる、またオナモミのような草が服につく、帰りたくなるがバスがない、などといった難事に苛まれるということでした。
なぜ、こんな難事業に挑戦してしまったのか全くわかりません。
徳川家康は、人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとしといいましたが、
すぐ疲れる、オナモミのような難事に襲われるという意味では、たしかに歩くことと人生は似ています。
オナモミに負けず、たくましく咲いているハルジョオンのように人生を歩きたいと思います。
あと、やはり明日から腹筋をしよう。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月19日 11:41
弁護士の狩野です。
本日は多摩区の区民法律相談のため、出張しておりました。
区役所相談に行くたびに思うのは、「やはり川崎は広い」ということです。
向ヶ丘遊園→登戸→川崎と電車を乗り継がねばならないですし。
やはり広い・・・!
さて、野村弁護士のテラスモール湘南の記事に便乗し、「地味に広い」藤沢市の地域の説明をさせていただきたいと思います。
(何を隠そう、私も湘南地域出身です)
藤沢市は東西に有名都市と隣接し、南北に長いまちなのです。その境目近くに、江の島、テラスモール、慶應義塾大学藤沢キャンパスがあります。
ますは、西。
JR辻堂駅にテラスモールがあるわけですが、「辻堂」という市があるわけではなく、ここは藤沢市です。
この辻堂駅の隣の駅が茅ヶ崎で、こちらは当然茅ヶ崎市です。茅ヶ崎市と藤沢市は隣り合っています。
次に、東。
古都鎌倉市とお隣です。
観光地として有名な江の島は藤沢市ですが、江の島から1キロメートル東側にいけばそこは完全に鎌倉市なのです。
南は、当然、海。
北は山がちで、田園地帯というべきか、本当にのどかなところです。
農業をしているので当然、たい肥のよい香りがただよってきます。
このような中に慶應のキャンパスがあるわけですが、シティなイメージの慶應ボーイにこの香りのよさがわかるかは疑問です(笑)
お国自慢になっているような、なっていないような記事になってしまいました。
湘南はよいところと思っている地元人の落書きでした(汗)。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月17日 16:53
おはようございます。弁護士の野村です。
先日、久しぶりに地元・湘南に戻りました。「帰省」とタイトル付はしていますが、川崎から地元の駅まで、電車に乗って30~40分程度の距離ですので、たいした距離ではありません。
ゴールデンウィーク中だったこともあり、珍しく数日の間滞在し、地元の友人と会ったり、近隣を探索していました。
そのような中、行ってみました、テラスモール湘南に!
テラスモール湘南とは、昨年11月に辻堂駅北口にオープンした大型商業施設です。
店舗数が約280もあるそうで、その中にはファッションフロアも映画館も含まれます。ここまで施設が充実しているのは、湘南エリアでは初めてかもしれません。
藤沢にはかつては駅前に西武や丸井がありましたが、今では撤退してしまっています。久しぶりに新規でファッション関係の店舗がたくさん来てくれました。実際行ってみると、川崎駅前にあるラゾーナに似た印象を抱きました。ラゾーナみたいに人が集まるようになればえらいことです。
私が行ったのは午後でしたが、結構な人混みでした。その中でも3階のテラスは開放しているので、人混みの中にものんびりできる空間があるのは好印象です。
テラスモール湘南は、湘南C-X(シークロス)地区の再開発計画の一つで、他にも近隣エリアに病院ができるなど、まだまだ再開発が進むようです。一面に広がっていた更地がどう変わっていくのか、楽しみですね。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月16日 10:00
前回からの続きです。
アウトレットを出た後,3時間も歩き続けていたのでお腹がぺこぺこになってしまい,食事に行くことにしました。
もちろん,木更津の竹岡ラーメンを食べるつもりでした。
しかし,時間が夕方になっており,あまり遠出をするとアクアラインが混雑すると思い,
竹岡ラーメンはあきらめ,近くのラーメン屋に入ることにしました。
自家製麺ばくばく
威勢のいい兄さんが「いらっしゃいませ!」と声をかけてきて,座って待つこと5分。
ラーメンきました!
鶏がらのきれいな色をしたスープ
竹岡ラーメンを筆頭とする房総の濃い色の醤油スープがまわりに多い中で,このスープは意外でした。
食べてみるとおいしい!
チャーシューがレアで,使っているネギなども非常においしい。
なんとも礼儀正しいラーメンという感じがしました。
濃いのを食べると胃がもたれる...という人にはぴったりで,薄味ですがしっかり味付けされた
上品な味でした。
この店,ただの店じゃないなと,ネットで調べてみると,新人の賞をとった有名店のようでした。
何より驚きだったのが,ここの店主さんは20歳で開店したようなのです。
ネットの記事などを読みながら,「開店する前は,まわりの人に止められたろうな。」と思いました。
「もっと修行してから!」「お前にはまだ早い!」
周りからそんな声が飛んだのではないかと思います。
しかし,完璧な状態でスタートが切れることなど珍しく,ある種の思い切りの良さが必要だと思います。
「鉄は熱いうちに打て。」「思い立ったが吉日。」などといいますが,物事を決めるうえでタイミングは極めて重要だと思います。
頭で深く考えるのも大切ですが,考えたことを行動に出さなければ現実は変えられません。やはり思い切りの良さが大切です。
しかし,人間それがなかなかできません。行動に出ない言い訳を考えては尻込みを繰り返します。
きっと,この店の店主さんは,弛まぬ努力に裏付けられた自信が行動に結びついたのだろうと思いました。
このお店にはぜひ頑張ってほしいなと思いました。
お腹を一杯にして,活力をもらい,お店を後にしたのでした。
3回分けてお送りしました木更津シリーズも今回で終了です。
たった1日の出来事でしたが,とてもいい気分転換になり,業務にも張りがでました。
今後も気持ちのいい休日を過ごしたいものです。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月15日 08:39
福島県大熊町には福島原発1号機から4号機がある(5号機と6号機は隣の双葉町)。大熊町はもちろん警戒区域であるが、ここの牧場で牛を飼っているIさん(50歳)は、広野町の避難区域から毎週30頭の牛の世話のために通っているという(福島民放より)。牧場は原発から6キロしか離れていないので、線量は高いところでは毎時約15マイクロシーベルトにのぼる。このような環境で育った牛を出荷することはできない。Iさんは、妻とともに酪農だけで暮らしていくことを夢見ていたが、原発事故にその夢は奪われてしまった。しかし、世話をしてきた牛たちは可愛くて、安楽死には同意しなかった。Iさん夫妻は、牛たちが今後、放射線の影響の研究対象として世の中のために役立ってくれることを願っているという。
牛の命を全うさせてやりたいというIさんの行動から、酪農家の家畜に対する愛情がよく伝わってくる。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月14日 10:00
ある日、仕事から帰ってきて革靴を脱いでみると、靴の中の「中敷き」が見事なくらいに割れてしまっていました。
割れ目からは、白い緩衝材のようなものがはみ出ていました。
「あれれ。買ってから、まだそれ程間が経っていないのに」
「気付かないうちに、酷使していたのかな?」
「それとも、今日、何か悔しい思いでもして、地団駄踏むようなことでもあったっけ?」などとあれこれ考えてはみたものの、特にこれといった原因は思い当たりませんでした。
とにかく、このままではいけません。何とかしなくては。
お気に入りの革靴でしたし、何より「中敷き」以外は、まだまだ使える状態だったので、取りあえず、その革靴を買った靴屋さんに持って行ってみることにしました。
早速、靴屋さんへ持って行くと、「ここまで割れてしまうだなんて珍しいですねぇ」「でも、大丈夫。中敷きをそっくり取り替えてしまえば直りますから」と、お店のおばさん。
中敷きが割れたのは片方のみだったのだけれども、片方だけ新品となってしまっては、靴を脱いだときに、かっこ悪くなってしまうことから、結局、両方とも交換して貰うことにしました。
「お代は2000円になります。取りに来たときにお支払い頂ければ結構ですから」。
おばさんからそう言われたので、僕は、「よろしくお願いします」と言って、その店を後にしました。
それから10日ほど経ったある日のこと。
例の靴屋さんから修理が終わったとの連絡があったので、僕は再び靴屋さんへと向かいました。
10日ぶりくらいに再会した革靴は、お店の人が磨いてくれたためか、前よりもずっと輝いていて、中敷きもすっかりキレイになっていました。
「どうもありがとうございました」「これでまた前のように履くことが出来ます」そう言って僕が財布を取り出し、お代を支払おうとしたところ、靴屋のおばさんはニッコリ笑うとこう言いました。
「今回はお代は結構ですから」「大切に使って下さいね」。
朝、例の革靴を見る度に(あるいは、履く度に)、靴屋のおばさんの言葉がよみがえってきます。
自分はまだまだ未熟ですが、いつかきっと人に優しくすることの出来る弁護士になりたい、そう思いました。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月13日 09:00
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月13日 01:25