弁当(弁護士 新井裕子)
仕事に追われる毎日に加え、なぜか連休中は痛みを伴うドライアイに襲われ、すっかり生活が雑になっています。
もともとは「暮しの手帳」等を紐解きながら、鰹節を削ったり、土鍋でご飯を炊いたりするのに憧れていましたが、
とてもそれどころではありません。だいたい、土鍋でご飯を焦げずに炊けたためしもありません。
鰹節は当然、安売りしている削り節以外使ったこともないのです。加えて、この前土鍋が割れました。
「丁寧に暮らす」という同誌のコンセプトは、近そうで遠い永遠の夢だと思われます。
そのような中、急に思い立ち、依然やっていた弁当作りを再開してみました。
といっても、自分の弁当なので内容は適当です。
とにかく、週末にまとめて野菜を千切りにし、肉を小分けにして冷凍し、それを毎朝炒めてご飯と共に持参します。
この方式だと、千切りにしたじゃがいもが黒ずむのですが、別に気にしません。
加えて、自分の作ったものなので自分にとっては美味しく、妙な達成感も得られます。
弁当一つ作ることにより、「今日は丁寧に暮らした」と思い込むことができるのです。
思うようにいかないことだらけの大人の毎日の中で、これほど確実に得られる「成果」はないかもしれません。
弁当作りを通して、日々を丁寧とはいかずとも、前向きに楽しく過ごせればいいなあと思っています。
投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月12日 20:05