健康な食生活の難しさ(弁護士 新井裕子)

健康とは難しいものです。

昔、健康を気にして無農薬の納豆巻きしか食べず、ついに倒れた友人を見て、健康とは命がけなのだと感じました。

少し前に「買ってはいけない」という本がはやりましたね。

私はそのときはもはや恐ろしいので読まなかったのですが、実はあの本、確か私が子供のころにもありまして(おそらく最近はやっていたのはニューバージョンなのでしょう)、地元の図書館で手に取っては子供ながらに戦慄したものです。何しろ、普段食べているもののほとんどが毒だというのですから、恐ろしくないわけがありません。

とりあえず私は親に、「カレーのルーは怖いらしいからルーは手作りして」などと頼んだ記憶があります。もちろん一蹴されました。子供はそれほどに、情報というものを真に受けるものなのです。気を付けましょう。

さて、そんな私ですが、中学に上がるころにはジャンボメロンパンを一気に3つ食べるような食いしん坊となり、このような話はいつしか気にしなくなりました。

ところが、近年なんとなくヨガを始めたことをきっかけに、ヨガの本などを通じて、再びそういった健康食情報を目にするようになりました。

健康食にもいろいろなルールがあるようです。いわく、

・とにかく生きた酵素を摂取するよう一日一食フルーツで済ますべし とか、

・動物の肉には食物連鎖の結果多量の毒物が含まれているから食べるな とか、

・そもそも肉は内臓に無用な負担をかける、日本人はそもそも肉食向きにできていない とか、

・白米小麦粉白砂糖は急に血糖値を上げるからよくない とか、

・白といえば実は牛乳も悪いのである とか、

・野菜も油断するな、安いものは農薬だらけだ、あと何かの理由で魚も危険、など

その内容は多岐にわたり非常に難しいのです。

私のような凡人でも「化学調味料は避けよ」とか、「油物は胃に悪い」などといった話くらいなら想像がつきますが、こんなにも食べてはいけないものが多いとうんざりしてしまいます(だいたい、化学調味料や油物を避けること自体至難の業です)。また、これらの条件を全てクリアするという食べ物は、残念なことにえてして、高いかまずいか大変かそのうち2つか全部です。これはこれでストレスが高じて寿命が縮みそうです。

これに対し、上記ルールを守るべしと説く本は、「そもそも真に心身が健全であれば、体が健康に悪い食事を正しく毒物であると認識し欲しなくなるので、健康食を貫いてもまったくストレスにはならない」と説いていますが、そこに凡人の私がたどり着くには、出家や山篭りも検討しなければならないように思われます。兼好法師ならぬ健康法師です。

健康とはかように難しいもの。

ラクして楽しく費用もかけず、見る見る痩せて仕事もはかどるような健康法がどこかにないものでしょうか。ちなみに、上記のルール全てに違反している私は慢性的な肩こりや脂肪に悩まされているので、やはり大変でも上記各ルールを守るべきなのかも知れません・・・



投稿者 小山法律事務所 | 2012年4月17日 18:00

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