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私は給排水事業の会社を経営しています。

売掛金の回収方法は、手形と現金が半々です。現金回収は、請求書を出してから2か月後です。手形は全て銀行に割り引いてもらっています。このところ資金繰りがひっ迫し材料仕入に困ることがあります。

先日インターネットの資金繰り関係のサイトを調べていたところ、売掛金を売却して資金調達する方法があるとのことでした。これをファクタリングというそうですが、これについてご教示ください。

質問者

ファクタリング契約とは、売掛金を有している会社がファクタリング業者に売掛金を買い取ってもらうことです。これにより売掛金の支払期日前に代金を回収でき、資金繰りに供することが出来ます。もちろんファクタリング業者に手数料を支払うことになります。ファクタリングは売掛債権の売却であり、買取業者であるファクタリング会社が売掛債権回収のリスクを負担します。そのため手形割引とちがい消費貸借契約ではありません。

 

ファクタリングには2種類あります。まず3社間ファクタリングから説明します。これは本来のファクタリングで、上場会社など(A社)に部品を納めている中小企業など(B社)がA社に対する売掛債権をファクタリング会社(C社)に売却し、C社が直接A社から売掛債権を回収します。この場合、A社、B社及びC社間でファクタリング契約をします。この場合の手数料は手形割引より高いですが、2社間ファクタリングと比較してずっと低額です。

 

これに対し2社間ファクタリングは、上記B社とC社だけで契約します。B社が資金繰りに困っていることを得意先のA社に知られたくないときは便利かもしれません。しかしこの場合は手数料が非常に高額です。手形割引の場合、割引率は年数%が普通ですが、2社間ファクタリングの場合は月10%、したがって年120%の手数料が取られます。消費者金融の場合、最高金利は年20%で、それ以上の利息は貸金業法違反です。しかしファクタリングは債権の買取であり貸金業法の適用はありません。そのため月利15%の業者もいます。

 

ネットで広告を出しているファクタリング会社は2社間ファクタリングです。できるだけ利用しないことです。資金繰りのためどうしても利用せざるを得ないときでも、利用は1回(1、2か月程度)に留めておくべきす。半年も利用したら倒産の憂き目にあいます。注意してください。

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