福島レポート⑦ (弁護士 小山治郎)

 福島県三春町の農業女性でつくる「芹沢農産加工グループ」は5月中旬から、太陽光発電を用いた加工品生産を始めた。自然エネルギーを活かし、福島原発事故からの農業の再生を目指している。

 私も本年3月に芹沢農産加工所(代表会沢テルさん)を見学したが、まだ太陽光パネルによる発電は準備中だった。いよいよ発電が始まり、加工所の冷凍庫や餅つき器、照明などに消費する電力は太陽光発電で全く賄えるという。事業費も約100万円で全国からの寄付で賄った。加工所では、農産物を餅や漬け物、味噌、まんじゅうなどに加工している。商品は原料段階と加工後に二重の放射性物質検査を行い、1キロ当たり20ベクレル以下を基準に安全性を確保している。

 原発反対を叫ぶだけでは原発は無くならない。原発に依存する生産、生活様式を変えてこそ原発は減少していく。福島には広い土地と十分な日光があり、太陽光発電の増設とそれを利用した農産物加工により、雇用を増やし、そして将来、原発に依存しない生産、生活様式が確立されることを祈りたい。



投稿者 小山法律事務所 | 2012年6月18日 10:00

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