福島レポート⑥ (弁護士 小山治郎)

 先日福島県三春町から、注文していた米と味噌が届けられた。米30㎏と味噌1㎏で、送料を含めて1万円だった。早速ご飯を炊き、味噌汁を作って食べたが非常に美味しかった。届けられた米の袋にはセシウム測定結果のメモもついていた。20ベクレル/㎏未満とされていた。簡易測定器では20ベクレル未満は測定不能なので、20ベクレル/㎏未満となっているとのことである。本年4月から適用されることになった食品中の放射性物質の安全基準によると、一般食品では、100ベクレル/㎏であり、私の食べたご飯や味噌汁は全く問題ないことになる。

 今後は福島で生産される農産物は上記基準を満たし安全であると思う。原発と放射能問題の専門家である北大大学院の奈良林直教授によると、セシウムは極めて細かい微粒子で、空中を飛ぶが、吸着性が高いため、水に落ちても水底に沈み、粘土に吸着しやすく、粘土に吸着したセシウムは水に溶けないとのことである。

 福島の山林には多くのセシウムが降り注いだが、セシウムは森林から川に流れ、また土中にもぐっても、結局粘土に吸着され、下流の水や湧水にはセシウムがほとんど含まれていないのである。したがって農作物の根から吸収されることもほとんどないのである。

 これからも福島産の農作物を積極的に消費したいと思う。



投稿者 小山法律事務所 | 2012年6月11日 10:00

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