プロとして (弁護士 川野義典)

 私には、自己紹介欄に記載させて頂いているものの他にある趣味があります。それは「将棋」です。

 まだ私が小学生だったころ頃、弟が入院したことがありました。そのため、母と二人で川崎市内にある病院に看病に行っていました。ところが、当時小学生だった私は小児病棟には入れて貰えず、一日中プレイルームという部屋で待たされることになってしまいました。そこで、私が退屈しないようにと、父がマグネットの将棋盤と子ども向けの詰め将棋の本を買ってくれたのが、私が将棋を始めたきっかけでした。
 残念ながら、私の将棋の腕前はその頃からほとんど進歩しておりません(苦笑)。そのため、趣味の欄に記載することは差し控えています。
 もっとも、私は今でも将棋が大好きです。将棋を指している時は、駒の動きだけに集中することが出来、勝っても負けても指し終えた後は、スポーツ後のような爽快感が得られるからです。それに、何より純粋におもしろいからです。

 さて、そんな「へたっぴ」な私ですが、当事務所の松下弁護士に誘われ、弁護士会の棋会に参加させて頂くことになりました。そして、昨日、なんとプロ棋士の先生方にご指導頂く機会を得ました。
 ご指導頂いたのは、島朗先生、森下卓先生、飯塚祐紀先生、そして、女流棋士の鈴木環那先生と、将棋を指す人ならば誰もが知っている先生方ばかりです。
 攻めも守りも全くの自己流。定跡も知らない状態でプロ棋士の先生方からご指導頂いても良いのだろうか?こんな幸せなことがあっても良いのだろうか?などと極度の緊張状態の中、拙い手を差し続けていたにも関わらず、先生方は、私の一手一手に対して、「この手だと、~な点から良くありません。」「それよりも、こちらの手の方が、~な点から有利になります」「それでは、今までの手筋をおさらいしてみましょう」などと、大変丁寧にご指導下さいました。「教え導かれる」とはまさにこのことなのだ、と実感しました。 
 また、指導対局後の懇親会では、日々の研究や鍛錬への取り組み方、勝負にかける熱意等大変貴重で興味深いお話を伺いました。その話しぶりや所作からは、プロ意識や品位、品格などを教わった気がしました。

 夢のような楽しい時間はあっという間に終わってしまいました。この貴重な経験を、将棋の腕前上達に活かすのはもちろんのことですが、是非、今後の弁護士業においても活かしていかなければ、そう強く思いました。



投稿者 小山法律事務所 | 2012年5月27日 18:00

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